今日はdjangoを学ぶ上で、
・「djangoを順序よく本で学んでいきたい!」
・「自分のレベルに合ったdjangoの本を知りたい!」
という悩みを持つ方に向けて
本記事ではdjangoの習熟度ごと、レベル別の参考本・教材本を紹介していきます。
djangoを学んでいる、仕事で使っていても、自分にはどんな知識・スキルが足りていないのか、まだ知らない機能があるのか気になりますよね
この記事を読めば、自分のレベルの一歩先のdjangoの本を知り、更にdjangoのレベルを上げることができます。
スキルアップや転職などに繋げていきましょう。
djangoを全体的に学ぶには本がおすすめ
全体像が知りたい場合、まず、ネットや動画で学ぶかと思います。
そのネットや動画の情報では「〇〇で困った場合はこれを使おう!」のような部分的な情報が多いです。
そのため、ネットや動画では全体をまとめた情報が少なく、djangoを順序よく学ぶのは困難です。
全体情報のサイトがあってもなかなか探し出せないです。
全体像を知り、順序よく学ぶ場合は、本の方がまとまった情報が載ってあり、見開きで全体像を把握できるため、本を利用する方が適しています。
今回はそんなdjangoの本の中で、いくつかのおすすめの本をレベル別に紹介して順序よくdjangoを学びやすいように紹介します。
レベル別と言いましたが、この記事では
- djangoをこれから学ぶ方の入門本3選
- djangoのチュートリアルなどで基礎が終わった方の初級者への本2選
- djangoでアプリ開発をした方、開発中の方の中級者への本1選
以上の3つのレベル別でおすすめ本を紹介していきます。
これから学ぶにおすすめ入門本3選
まずはこれからdjangoを学ぶ方、入門編のおすすめ本です。
Djangoのツボとコツがゼッタイにわかる本
大橋亮太 著「Djangoのツボとコツがゼッタイに分かる本」
まず入門編は「Djangoのツボとコツがゼッタイに分かる本」です。
この本の内容は、djangoの構成要素の説明からアプリ作成、デプロイしてアプリを外部に公開までを記述してあります。
ここでdjangoの構成要素の説明とあります。
この構成要素を説明している入門本は少なく、入門の方でも分かりやすくdjangoの構成要素を説明していることが本書の特徴の一つです。
また、本書のもう一つの特徴として、前述した通り、アプリ作成やデプロイを通して、djangoでのアプリの作り始めから完成、公開までを分かりやすく体験していきます。
アプリは2つ作成していきますが、それぞれ異なるタイプの書き方でアプリを作成します。
設定がより簡単でコードが少ないクラスベースのアプリと、設定が細かいですが、カスタマイズが自由な関数ベースのアプリになります。この2つの方法を書いた本も少ないです。
また、難しい部分は分かりやすい例えやYouTubeでの動画解説を交えて解説してあります。
本当に初心者向けに分かりやすく解説することに心がけている本です。
これから学ぶ方に向けて、とても分かりやすく学びやすい本になります。
まとめ
- djangoの各ファイルなどの構成要素を分かりやすく説明している数少ない本
- 簡単なアプリ作成〜外部へ公開がこの一冊でわかる
- djangoの特徴のクラスベースビューと関数ベースビューが分かる
Django Webアプリ開発実装ハンドブック
チーム・カルポ 著「Django Webアプリ開発実装ハンドブック」
入門編として2冊目に紹介するのは「Django Webアプリ開発実装ハンドブック」です。
この本は、djangoのアプリ作成を通して各所の詳しい解説をしていきます。
最終的には写真投稿アプリを開発し、アプリを外部に公開までを記述してあります。
この本の特徴としてアプリ作成時に関連する部分の解説があるところです。
例えば、djangoのsettings.pyのコードを一まとまりずつ解説されてます。
入門者や初心者には分かりにくいsettings.pyですが、丁寧に説明されており入門者や初心者でもわかるようになってます。
本書にはWebサーバーと通信するためのwsgi.pyやasgi.pyなども解説されています。
他のdjangoの本ではなかなかに見ない部分まで詳しく説明されています。
また、アプリ作成や公開を元にしているため、bootstrapやgit、pythonanywhereなどの無料で使える関連サービスについても使い方が触れられてます。
入門者や初心者向けの本ですが、かなり詳しい部分まで丁寧に書かれてあり、djangoの細部まで学べます。
これから学ぶ方に向けて、今後の知識にも繋がる実践寄りな本になります。
まとめ
- djangoのより細かな部分まで解説されており、django全体を学べる本
- アプリ作成~外部へ公開を通してdjango以外のサービスを学べる
- djangoの初心者向けでも実践寄りで写真投稿アプリが作れる。
Python Django3 超入門
掌田津耶乃 著「Python Django3 超入門」
django学習書籍の2冊目は「Python Django3 超入門」です。
本書の内容は、pythonとdjangoの概念の説明からアプリを作成し、ログイン機能やペジネーションなど幅広く説明していきます。
作成するアプリはSNSアプリ1つですが、djangoの構成を細かく広く説明してあります。
本書は入門者向けにdjangoのアプリ作成の経験よりも知識を幅広く学べる一冊になります。
また、画像や写真が多く説明が分かりやすいのも一つのポイントです。
本書の最後には、python入門者のためのpythonの基礎が載っています。djangoだけでなくpythonも入門者であり、pythonも学びたい方への本としておすすめです。
まとめ
- djangoの概念からアプリ作成まで入門者向けに細かく幅広く説明されている
- pythonの基礎についても記載がある
- djangoとpythonを学ぶ入門者にはおすすめの一冊
チュートリアルで基礎が終わった初級のおすすめ本2選
現場で使えるDjangoの教科書 基礎編
横瀬明仁 著「現場で使えるDjangoの教科書 基礎編」
初級編の本は「現場で使えるDjangoの教科書 基礎編」です。
入門本の「Djangoのツボとコツがゼッタイに分かる本」よりも、djangoの構成をより詳細に解説されており、かつ実戦向きな部分について記述がされている本になります。
そのような部分は入門者では理解するのが難しく、基礎を学んだ方向けになっています。
また、本書には、実際の開発で使われるようなdjangoの特徴の一つである
・ログイン機能
・モデルのリレーション(モデル同士を繋げる機能)
などの解説があり、djangoエンジニアなら一冊は持っておきたい本になります。
他にもHTMLにも手を加えたい場合に使用するdjango特有のテンプレートの書き方(タグやフィルター)などのフロント部分に一歩踏み込んだ内容もあります。
自分でアプリを作る上でチュートリアルの知識だけでは足りない場合、スキルアップをしたい場合は、本書で学んでみましょう。djangoの全体像がある程度わかってきます。
そして、この本で得たdjangoの知識でwebアプリが個人でも作れるようになります。
フロント部分のテンプレートと一緒にJavaScriptなども交えると、さらに本格的なwebアプリができるようになります。
まとめ
- チュートリアルを終えた人向けの初級本。djangoの全体像が把握できる
- ログイン機能、テンプレートの書き方など、より実践的で開発に必須の知識が得られる
- 個人開発や現場対応が十分できる知識が得られる
実践Django pythonによる本格アプリケーション開発
芝田将 著「実践Django pythonによる本格アプリケーション開発」
初級編の2冊目は「実践Django pythonによる本格アプリケーション開発」です。
本書内では、アプリ開発を行いません。
アプリ開発上で実践的かつ必要な要素の解説や想定される課題点への対策などが記述されてます。
例えばN+1問題やModelFormの使用条件などです。開発現場で想定される問題や疑問が発生しやすい箇所を抽出して記載されています。
そのため、djangoでの開発において幅広い知識や問題への対応策などを身につけることができます。
また、他の書籍と比較しても、本書にしか書かれてない解説や項目などの部分は多いです。
例えば、Django REST Frameworkやテストに関する記載の多さもその特徴の一つです。
他にもケース別レシピ集も本書にしか書かれてない部分も多く、かゆいところにも手が届く一冊です。
ここから更に学ぶ方に向けて、さまざまなケースへの対策ができる分かりやすい本になります。
まとめ
- 実用的な知識だけでなく、問題への対策知識も身に付けることができる
- ケース別レシピ集などで本書でしか書かれてない部分も多い。
- より実務向け、問題対策向けとしても幅広く抑えてある一冊
アプリ開発してみた中級のおすすめ本
現場で使えるDjangoの教科書 実践編
横瀬明仁 著「現場で使えるDjangoの教科書 実践編」
中級編の本は「現場で使えるDjangoの教科書 実践編」です。
本書はさきほどの「基礎編」とは異なり、更に実務向きの内容になります。
djangoの構成要素などの説明は比較的少ないです。
ですが、よりユーザが使用することを考慮した開発や技術への説明が多いことが本書の特徴です。
本書の内容の一例ですが、
「非同期通信のAjax」や「JSONでのレスポンス」など使用頻度の高いスキルから
「テストの実行方法」や「セキュリティ」など実務向きの内容が書いてあります。
また、アプリを作る上でより高速な応答、安全性を高めるアドバイスが組み込まれています。
アプリ開発を行う中級者向けの内容になります。
「現場で使えるDjangoの教科書 基礎編」でも有用な内容が多いですが、開発現場でより重宝されるのはこちらの「実践編」になる本だと思います。
djangoを使う職場に一冊はあってもいい本じゃないでしょうか。
まとめ
- ユーザを考慮した開発や技術が得られる実務向きの本
- AjaxやJSON、高速化など中級者向けの技術が書かれている
まとめ
以上が、習熟度・レベル別にdjangoを学ぶにおすすめするdjangoの本になります。
最後にもう一度、それぞれのレベル別のおすすめ本のおさらいです。
djangoをこれから学ぶ方の入門編のおすすめ本
djangoのチュートリアルなどで基礎が終わった方の初級編のおすすめ本
「実践Django pythonによる本格アプリケーション開発」
djangoでアプリ開発をした方、開発中の方の中級編のおすすめ本
また、これからdjangoを学ぶ方向けにおすすめの動画もこちらの記事で紹介しています。
もし、「本での学びはあんまり…」という方はこちらのおすすめの動画でdjangoを勉強してみてください。